JTA
[コートの友(テニスルール・ハンドブック)]
先週号の坂東海のエッセイに“ATP主催男子ダブルスのルール変更”が
取り上げられていましたが、皆さんはご存知でしたか?
プロコーチの私は彼が取り上げる前に当然知ってましたよ!
ATPの例を持ち出す迄もなく、ルールは時代、状況に変化に合わせて
改正されています。
皆さんがプレーする上でその変化を知らないと困る改正は
そう多くはないのですが、良くありがちな場面を想定したルール改正も
確かにあります。
又、改正云々の前に、皆さんが答えられないルールも結構ある様です。
試しに次の場合はどうでしょうか?
「インプレー中に誤ってラケットが手から離れて自分のコート内に落ちたら?」
「インプレー中に相手の靴が脱げたので、プレーを止めたらレットになる?」
「SCU(ソロチェアアンパイア)のいる試合で、インプレー中に隣のコートから
ボールが自分のコートに入って来た場合、主審だけが『レット』を
コールする事が出来る?」
はい、皆さんはどう“ジャッジ”しましたか?
でもこれらの事を侃々諤々やっても仕方ありません。
何て言ったって“ルール”なんですから。
迷わず日本テニス協会[コートの友(テニスルール・ハンドブック)]を
手に取って下さい。
日本でテニスをするのであれば、これが全てです。
テニス六法全書って感じですね。
ですから、レックテニススクールには必ず最新版の[コートの友]があります。
皆さんが目を通されると目から鱗の事も多いのではないでしょうか?
思わずテニストリビアで、誰かに知ったか振りしたくなるかもしれません。
とは言え、全てに目を通すのは流石に大変。
そこでちょっと“通”な読み方をご紹介…って実は当たり前の事なんですが…。
[コートの友]がお手元にある方は、パラパラ捲っていると
何か気付く事がありませんか?
「うん、流石ルールブック!紙質がいい!」
いやいやそう言う事ではありません!
ページの外側に、たまに縦に傍線が引かれていますよね。
おっ!わかりましたね!?
そうなんです、この部分が新たに改正された箇所なんです。
私の担当しているクラブのスタッフも、新しい[コートの友]が
弊社本社より配本されると、まずこの部分から確認してます。
はい!皆さんも早速チェックです!
あとこの[コートの友]の内容は、第一部:マナー、第二部:テニス規則、
第三部:トーナメント諸規定・諸規則等、第四部:審判員等の手引き、
付録と分かれていますが、ルール=テニス規則の割合は
どの位かわかりますか?
[コートの友]全342ページですが、テニス規則はそのうち39ページ(11%)、
付則を入れても79ページ(23%)なんです。
要するにテニスをプレーするのに必要なルールは79ページという事です。
テニスフリークなら、せめてこの79ページ内の傍線部分は
読んでおきましょうね!
レックテニススクール 最前線担当:アンドレ・駄菓子 |