テニス必殺技のお話
いつもレックブログをご覧いただきありがとうございます。
セブンカルチャークラブ伊勢原校の神野でございます。
早いものでもう12月。1年があっという間です。
今年はコロナ等で色々ありました。
それでも会員様やスタッフの協力でスクール運営が出来ていることはとてもありがたいことだと思っております。
この場を借りて感謝いたします。
さて、世の中にはいろいろなスポーツ漫画がありますね。
もちろんテニス漫画も今までたくさん出てきました。私世代(アラフォー)だと、やはり「テニスの王子様」ですね!
私がテニスコーチを始めた大学生のころに単行本が出始めて、ジュニアに大人気となりました。
その頃はジュニア人数が増えて、2面で32名出席なんてのもざらにありました!
思い出深いのは、子どもたちから「コーチ、あの必殺技やってよ!」とせがまれたこと。
当時、コーチなり立てだった私は「いやいやいや、あんなの出来ないから!」とお断りしてがっかりさせていた覚えがあります。
ごめんね、当時のジュニアの子たち。
というわけで、「あの必殺技は出来るのか?」というお話です。
今なら当時よりかは知識と経験があるので、いくつか検証してみます。
・ツイストサーブ
あの頃は相手の顔面に向かって跳ねるというのが衝撃的でした。
ツイストサーブは私の認識だと「ヘビー・スピンサーブ」です。
スピンサーブはボールに下から上の回転を加えて打ちますので、落ちてから弾みます。
少し打点を落として、膝を曲げて、背筋を使ってこすり上げる!とより回転がかかって弾むようになります。
また右利きの場合、自分から見て少し左下方向からラケットを入れていくと、
バウンド後に少し右に跳ねるように出来ます。
(スライスは逆で、右からラケットを入れて左に跳ねます)
相手の顔面に行くためには相当の回転量と右にキックする事が必要です。
多分、一般人の筋力ではちょっと難しいと思います。
ケガもしやすいのであまりお勧めしません。そして相手の顔めがけてボールを打ってはいけません!
・スネイク、ブーメランスネイク
ボールが真横に跳ねて行ったり、ネットの外から入ってきたり!これも衝撃的でした。
あそこまで激しいのはちょっと無理かもしれませんが、似ているのは出来るかもしれません。
スネイクは「すごいショートクロス」と言い換えてもよいかもしれません。
トップスピンをかける打ち方で、さらに「ボールの外側」を「薄く」「高速で」振りぬきます。
そうすると相手から見れば真横に跳ねていくように見えます。
ナダル選手などの動画を見ているとたまに似た感じのが出てきますよ!
ブーメランスネイクは別名「ポール回し」と言います。
コートの外でボールを打ち、ネットのポールの外側から入ってくるボールです。
こちらもトップ選手がたまに見せてくれます。
ネットよりも低いボールでもOKなので、比較的高い頻度で見れるショットかもしれません。
ただ、私たちが現実的にやるとなると難しいです。
センターコートクラスの施設があれば可能ですが、そもそもそんな横幅が広いコート環境が無いことが多いです。
たいていすぐ横に隣のコートか壁などがありますよね。
隣のコートに入って打球してしまったら怒られてしまいますよね!
危ないですしやめましょう。
・ゼロ式ドロップ
相手コートに入ったら全く跳ねない、もしくは自分のコートに戻る!夢のようなショットです。
結論から言うと全く跳ねないのは接着剤が無い限り不可能です。
自分のコートに戻るのは、本当にネット際でものすごい逆回転をかけて、なおかつ強風等で戻るなんて事があれば起こるは起こります。
ただ、狙ってやるのは現実的ではないでしょう。
また受ける側もそんなボールを本気で追いかけたらネットにぶつかってけがをしますのでやめましょう。
奇跡と思って諦めたほうが良いです。
プロが良く使うドロップショットは、逆回転と横回転を混ぜてコートの外に逃げていくボールです。
これが十分必殺技と言ってよいと思います!
こちらも動画等あると思うので、ぜひ真似してみましょう。
まだまだたくさんの必殺技があると思います。
皆様もできる範囲で可能かどうか検証してみてください!
もちろん安全第一ですよ!
今年1年ありがとうございました!また来年もよろしくお願いいたします。