才能とは環境??遺伝??
皆さん、こんにちは。
セブンカルチャークラブ厚木校の大道寺です。
ジャパンテニスシーズン真っ只中の10月9日!!
皆さん、いかがお過ごしですか?
雨に泣かされることの多かった9月。。
10月の回復を願うばかりです。
楽天ジャパンオープンは本日が決勝戦。
優勝は誰の手に?? 錦織選手の棄権は大変残念でしたが、
今後の日本人選手の活躍も応援しましょう!
さて以前、ソフトボールに空振りするメジャーリーガーの記事を書きました。
この記事は私が読んだ本の中身を簡単にしたものです。
1万時間の情報のデータベースがあるから打てるという結論でしたが、 今回はさらに話の続きを書きます。
1万時間の練習は、技術習得には必要な練習量です。
ただ、1万時間やれば必ず一流アスリートになるかは話が変わると思います。
なぜなら身体能力は選手の育つ環境・遺伝性に影響を受けるものでもあるためです。
陸上競技の短距離種目に名前を連ねるジャマイカ選手。
彼らの特徴は、赤血球のヘモグロビンの値が少ないが、
平均的に足が長く、 速筋量(瞬発的な動きで使用する筋肉量)が多い傾向があります。
長距離ならケニアの選手が、活躍している印象がありますね。
身長の割に身体が軽い傾向があり、 長時間の動きでも
身体のエネルギー消費量を抑えやすいのが特徴です。
また、幼い頃から学校まで長距離を走って通学するような環境におかれている選手も多いです。
ただそんな境遇でなければ勝つ見込みはないのでしょうか。
中距離での伝説的オリンピアのジム・ライアンという選手がいました。
中距離で世界的記録を残しながらも、
小中学校時代は徒競走では1番のなるような選手でなかったようです。
才能を見込まれていたわけでもないのでクラブ等に通うことはなく、
TV画面のスポーツ選手を見ては、憧れを抱く少年。
いつかスポーツ選手になりたい!!という気持ちは強かったようです。
ライアン選手に転記が訪れたのは15歳の高校一年生。
学校のクラブに入ったライアン選手は無名の地方選手から短期間で、
地域の1番をとるような選手に成長。
高校時代から記録を伸ばし続け、オリンピックゴールドメダリストになるまでになりました。
この急激な成長に作用しているのは何か?
ライアン選手の遺伝子を研究したところ、
中距離~長距離を走る際に 特定の遺伝子が反応しヘモグロビンの値が高い状態になる。
筋肉を活動させるには酸素が必要で、酸素は赤血球により運ばれます。
ヘモグロビンの量が多ければより、多く酸素が運べるのでパフォーマンスが高くなるということです。
その他の一流選手にも、運動することで作用する遺伝子があることが認められています。
そして、遺伝子の配列はあまりにも複雑なため、
どのような遺伝子が結果を残すかは解明されていません。
更に今現在わかっている遺伝変異の影響を全て受け継ぐアスリートが誕生する可能性は、
何億分の1どころか兆の単位を超すとのことです。
世界人口は70億人ですから、なかなか及ばない確率です。
そして変異を持ってなくても成果を出すアスリートもいます。
遺伝だけではアスリートは説明できない。。ということですね。
また環境がよければ必ず勝てるかということに関しても
遺伝子の不確定要素は強いため、断定できないと思います。
ジム・ライアン選手は高校の監督が中距離の練習をさせたことにより才能が発揮されました。
テニス界ではワウリンカ選手が30代に入って生涯グランドスラムに王手をかけています。
これらの情報から
「環境・遺伝的影響は受けているがどのように受けていて、いつ才能が開かれるかはわからない。」
と私は考えています。
テニスのパフォーマンスは、柔軟性や瞬発力、視力など様々な能力が必要になります。
どの力に眠っている力があるかは誰もわかりませんし、
練習を変えることで見つけられる可能性があるということではないでしょうか。
試合に勝つ為に努力している一般プレイヤーの方は多いですね。
無駄な努力と思わず、様々な練習に挑戦してもらいたいと思います。
技術習得に必要な1万時間。。とまではいかないにしても、練習は効果がないわけではありません。
そして勝ち方は人それぞれ、何がぴったりな練習かは、誰も断定できないわけですから。。
さぁ、テニスの秋。 まだまだテニスを楽しみましょう。 長い文章失礼いたしました。